【3月16日 AFP】米民主党の有力政治家で、米大統領選に出馬経験があるジョン・エドワーズ(John Edwards)元上院議員の不倫相手であるリエル・ハンター(Rielle Hunter)さん(45)が15日、沈黙を破って米男性誌「GQ」とのインタビューに応じ、エドワーズ議員との不倫について赤裸々に語った。

 ハンターさんは2006年2月にエドワーズ氏と出会い、その日のうちにニューヨーク(New York)市内のホテルで一夜を共にしたことを明らかにした。

 2人が出会ったその日の午後、エドワーズ氏がハンター氏に電話をかけてきて、ホテルの部屋に来ないかと誘ってきたという。ハンター氏は「喜んでいくわ」と応じ、部屋に向かったという。

 同氏の妻、エリザベス(Elizabeth Edwards)さんが夫の不倫を知ったのは、エドワーズ氏がハンターさんとの連絡用に使っていた携帯電話を見つけたことがきっかけだったという。

 エリザベスさんがハンターさんの電話番号に電話したところ、エドワーズさんからかかってきたと思っていたハンターさんは、「へイ、ベイビー」と応じてしまったのだという。

 弁護士でもあるエドワーズ氏は当時、政界では将来が有望視されている政治家の1人で、上院議員や副大統領候補などを経験し、2008年の大統領選ではバラク・オバマ(Barack Obama)現大統領らと民主党候補の座を争うはずだった。

 表向きは不治のがんと闘う妻を支えながら、米大統領への道を進んでいたはずの魅力的で野心に満ちた政治家が、一方で不倫や隠し子の存在を隠していた事実に、全米が衝撃を受けた。

 ハンターさんは、彼女独特の「ニューエイジ」風の語り口で、「みんなは彼の信用がいかに失なわれたかについて語っている。実際、彼の信用は失墜した。だけど彼は社会に同化したのよ。真の人生を生きているのよ」と述べた。(c)AFP/Sebastian Smith