【3月15日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)で14日、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相支持派が大規模反政府集会を開いた。海外逃亡中のタクシン元首相は、デモを支持している。

 シンボルカラーの赤いシャツを着たタクシン支持派「反独裁民主統一戦線」は、厳しい警備が行われる官庁街近辺に集まり、国会を24時間以内に解散しなければ、アビシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相をはじめとする政府高官が滞在しているバンコク郊外の陸軍基地に向けデモ行進を行うと宣言した。

 主に国内の貧困層やタクシン元首相支持派から成る反独裁民主統一戦線は100万人規模の集会になると予想していたが、10万人超が集まったと発表。警察当局はその数を8万6000人としている。

 反独裁民主同盟の指導者によれば、デモ隊は15日朝、軍隊や警察による厳しい警備が敷かれたバンコク郊外の陸軍基地に、タクシン支持派がバスや車、さらには徒歩で向かうという。

 この陸軍基地の兵舎について、軍の報道官は数百人の兵士を追加配備し警備を強化したと発表した。(c)AFP/Thanaporn Promyamyai