【2月27日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は26日、社交担当の大統領私設秘書デジレ・ロジャース(Desiree Rogers)氏が辞任したと発表した。

 2009年1月のオバマ政権発足以来、ロジャース氏は数百回のイベントを取り仕切ってきたが、09年11月にインドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相の晩さん会に招待されていない夫婦が紛れ込んだことで批判されていた。

 この事件で議会はロジャース氏の召喚を求めていたが、ホワイトハウスはこれを認めず、ロジャース氏は辞任しないとの立場をとっていた。

 シカゴ(Chicago)に暮らしていたころからロジャース氏と友人だったバラク・オバマ(Barack Obama)大統領夫妻は声明を出し、ホワイトハウスを真の意味で「国民の家」にして欲しいとロジャース氏に依頼していたことを明かし、楽しい創造的なイベントを数多く開いてくれたとして感謝の意を示した。

 辞任発表に先立ち、ハーバードビジネススクール(Harvard Business School)出身のロジャース氏は現地紙シカゴ・サン・タイムズ(The Chicago Sun-Times)に辞任後は民間に戻ることを考えていると語っていた。

 シン首相の晩さん会に紛れ込んだバージニア(Virginia)州のリアリティーショータレント、タレク・サラヒ(Tareq Salahi)氏とミケル・サラヒ(Michaele Salahi)夫人は今年1月、下院の公聴会に出席したが、米憲法が保障する自己に刑事責任を負わせるような供述を強要されない権利を主張して証言を拒否していた。(c)AFP