【2月27日 AFP】米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官は26日、訪米した韓国の柳明桓(ユ・ミョンファン、Yu Myung-hwan)外交通商相と会談した。会談後に柳外相とともに会見したクリントン長官は、北朝鮮の非核化について話し合う6か国協議の再開に向けて「進展の兆候があり、勇気づけられている」と語った。

 クリントン長官は詳しい説明はしなかったが、ある米国務省高官が匿名を条件に語ったところによると、米韓外相会談では北朝鮮の現在の経済情勢が話し合われたという。また「いくつかの経済改革が破滅的な結果に終わった」(同高官)北朝鮮は国際社会の援助を受けるため、6か国協議復帰に向けて動く可能性があると語った。

 今週、米国のスティーブン・ボズワース(Stephen Bosworth)北朝鮮政策担当特別代表とソン・キム(Sung Kim)6か国協議主席代表は中国と韓国を歴訪していた。ボスワース氏は訪日のため歴訪を続けたが、キム氏は米韓外相会談に間に合うタイミングでワシントンD.C.(Washington D.C.)に戻っていた。

 クリントン長官は米国は韓国、日本、中国と密接に協力していくと語ったが、もうひとつの6か国協議の参加国ロシアには言及しなかった。(c)AFP