【2月4日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は3日、北朝鮮をテロ支援国家に再指定しないことを明らかにした。一部議会議員からは再指定を求める声があがっていたが、大統領は議会民主党幹部らに送った書簡の中で、北朝鮮は「再指定の法的条件を満たしていない」と述べた。

 北朝鮮のテロ支援国家指定は、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領が2008年、北朝鮮が核計画の申告を行ったことを受けて解除した。

 北朝鮮が前年、核実験やミサイル発射を実施したことを受け、一部有力議員らがオバマ大統領に対し、再指定を検討するよう要請。7月には米上院が北朝鮮を「北東アジアおよび世界の平和と安全保障に対する脅威」として、大統領にテロ支援国家の再指定を検討するよう求める拘束力のない決議も採択している。

 北朝鮮は、115人が死亡した1987年11月29日の大韓航空機爆破事件を受け、1988年1月20日に米政府からテロ支援国家に指定されていた。(c)AFP