【2月4日 AFP】南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領(67)と、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)国内組織委員会(LOC)委員長の娘との間に1児が誕生していたとの報道について、同大統領は3日、これを認める声明を発表した。

「ソノノ・コーザ(Sonono Khoza)さんと関係を持ち、子どもをもうけた」と認めた一方で、「当事者間の、文化的には家族間の問題だ」と私生活が詮索されることに不快感を示した。

 W杯南アフリカ大会組織委員会のアービン・コーザ(Irvin Khoza)委員長とズマ大統領は旧来の友人同士。ソノノさんが前年10月に出産した女児は、ズマ大統領の20人目の子どもだ。

 野党は今回のスキャンダルについて、ズマ大統領は自身の政権が発する「安全な性交渉」というメッセージを自ら破っていると批判。南アフリカは世界でもエイズ(AIDS)のまん延が深刻な国の1つで、与党アフリカ民族会議(African National CongressANC)は予防策として、貞節とコンドームの使用を呼び掛けている。

 ズマ大統領は国家エイズ評議会議長を務めていた2006年、コンドームなしで性交渉をしたことを認め、HIV感染を防ぐため、シャワーで流したと発言して波紋を呼んでいた。(c)AFP


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