【1月25日 AFP】鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相は25日、沖縄県名護市長選で同市辺野古への米軍普天間飛行場(Marine Corps Air Station FutenmaMCAS Futenma)移設に反対する稲嶺進(Susumu Inamine)氏(64)が当選したことについて、名護市民の民意の表れだとの認識を述べた。

 24日投開票された名護市長選は、民主党などが推薦した無所属の稲嶺氏が1万7950票を獲得し、僅差で初当選した。移設容認派で自民党と公明党が推薦した現職の島袋吉和(Yoshikazu Shimabukuro)氏(63)は、1万6362票だった。

 これについて鳩山首相は、「選挙結果は名護市民の一つの民意の表れだ」と記者団に語り、基地問題の結論を5月末までに出すとの政府方針を重ねて強調した。

 普天間移設をめぐっては米国が、自民党政権下で日米両政府が合意した辺野古沖への移設案の履行を強く求めているが、移設反対派の稲嶺氏の当選で辺野古案の実施はますます困難となった。(c)AFP

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