【1月17日 AFP】アフガニスタン下院は16日、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が再提出した女性3人を含む閣僚候補者17人の信任投票を行い、女性1人を含む7人のみを信任し、半数を超える10人を不信任とした。

 223人の議員が行った秘密投票の模様はテレビで中継された。信任されたのは、外相に指名されていたザルマイ・ラスール(Zalmai Rasoul)国家安全保障担当大統領顧問ら外相、法相、巡礼(宗教)相、経済相、地方開発相、社会問題相、麻薬対策相の7閣僚。国防相、農相、内相、財務相、教育相、文化相、鉱工業相の7人は今月2日に行われた1回目の信任投票で信任されていた。
 
 カルザイ大統領は組閣に向けて11人の新しい閣僚候補者を選ぶ必要がある。1度不信任になった人物を閣僚候補に指名することはできない。

 政党が発達していないアフガニスタンでは議員間の結束は弱く、投票前の調整も難しくなっている。パシュトゥン人、ウズベク人、タジク人、ハザラ人が混在する2度目の閣僚候補者リストは「国家的パートナーシップ」を掲げるカルザイ大統領の考えを反映したものだと専門家は指摘している。

 今月2日、下院はカルザイ大統領が当初示した24人のうち17人を不信任とし、前年8月の大統領選で相次いだ選挙違反で批判を受けた同大統領に打撃を与えていた。(c)AFP/Lynne O'Donnell