【1月15日 AFP】アジア歴訪の最初の訪問国として日本を訪れたドイツのギド・ヴェスターヴェレ(Guido Westerwelle)副首相兼外相は14日、岡田克也(Katsuya Okada)外相と会談した。

 外相会談後の共同記者会見で岡田外相は、イランが核兵器を持てば核拡散を止められなくなるおそれがあるとの強い懸念を示し、国際社会がイランに制裁を加えることになれば、日本はその制裁に加わることを躊躇(ちゅうちょ)しないと述べた。

 アフガニスタンについては、両国が共同して北部に病院を建設し、警察官の訓練と給与の支払いへの支援強化に加え、インフラ整備を加速することで合意した。

 外相会談では国連安全保障理事会(UN Security Council)常任理事国入りに向けた両国の取り組みについても話し合われ、安保理は21世紀の世界をよりよく反映すべきだという点で一致した。

 ヴェスターヴェレ外相は鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相とも会談し、前年のコペンハーゲン合意は十分ではなかったと述べた鳩山首相に対し、拘束力のある国際的な合意を作る必要性があると応じた。

 日独外相会談が行われたのは両国で前年に新政権が発足して以来初めて。ヴェスターヴェレ外相は日本の次は中国に向かう。(c)AFP