【1月13日 AFP】2008年の米大統領選で共和党の副大統領候補だったサラ・ペイリン(Sarah Palin)前アラスカ(Alaska)州知事は12日、米ニュース専門局FOXニュース(Fox News)に登場し、ときに毒づきながら、軽快なトークで解説者デビューを果たした。

 ペイリン氏は、新たな同僚となったビル・オライリー(Bill O'Reilly)氏の番組「オライリーファクター(The O'Reilly Factor)」に出演し、タフで素朴さが持ち味の「ペイリン節」を披露した。

■米大統領選のメディアを批判

 ペイリン氏は、ジョン・マケイン(John McCain)大統領候補とともに副大統領候補として戦った08年大統領選について、まだ敗北の傷が癒えていないことを明らかにしたものの、怒りをあらわにしながら弁明した。

 選挙戦中に、北朝鮮と韓国の区別ができないと報道されたことについて、ペイリン氏は「(マケイン陣営選挙参謀のスティーブ・)シュミット氏やそのあたりの人たちのデタラメよ」と切り捨てた。シュミット氏は選挙戦中からペイリン氏を痛烈に批判している。

 さらにペイリン氏は、「力のある政治記者たちが論争をあおったり、ゴシップ話を紡ぎ出そうとしている」と批判し、米メディアに対し改めて宣戦布告。「ほかの米国人は、そういったゴミくずのような話に興味ないのよ」とこきおろした。

■オバマ政権を批判

 次に、ペイリン氏は、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領について政治解説を披露。支持率は今後低下する一方だと述べた。

「(支持率は)当然沈んでいくわ。現政権に対して人々が感じている不快感が徐々に世論調査で明らかになっていくのは時間の問題よ」

 また、ペイリン氏は、オバマ政権が行っている経済対策や、米国民が安全だと感じられる状況を取り戻せていないことについて、オバマ大統領とホワイトハウス(White House)は明らかに意思の疎通がとれていない」と批判した。(c)AFP


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