【1月10日 AFP】財政危機に直面しているギリシャ政府は8日、タバコとアルコールに課す税金を12日から20%上げるなどの一連の増税を発表した。

 ギリシャのタバコとアルコールの税率は欧州で最低水準にある。政府は一連の増税で年間10億ユーロ(約1400億円)の歳入増につなげたい考えだ。現在ギリシャのタバコの値段は1箱2~3.2ユーロ(約270~430円)程度。

 財務省は相続税と親子間の贈与税の増税も後日発表し、1月8日にさかのぼって適用するとしている。

 2008年のギリシャの財政赤字は国内総生産(GDP)比12.7%、公的債務残高はGDPの113%に達した。同国は今月末までに緊急財政再建計画を欧州連合(EU)に提出することになっている。(c)AFP/Catherine Boitard