【1月3日 AFP】アフガニスタン議会は2日、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が新閣僚に指名した24人のうち7人だけを承認した。議会が17人もの閣僚候補を拒否したことで、カルザイ大統領にとって痛手になるとみられる。

 無記名で行われた投票で国防相、農相、内相、財務相、教育相、文化相、鉱工業相の7人が承認された。いずれもカルザイ政権を支援する諸外国が有能で清廉だと認めていた人物だ。

 承認されなかったのはエネルギー・水資源相に指名されていたモハマド・イスマイル・ハーン(Mohammad Ismail Khan)氏や、女性として唯一指名されていたフサン・バノ・ガザンファル(Husn Banu Ghazanfar)女性問題相ら。

 ハーン氏は軍閥の長で、閣僚指名は選挙違反が多発した前年8月の大統領選挙でカルザイ氏を支持した見返りだとの見方が一般的だった。一方、ガザンファル氏がわずか2票の不足で承認されなかったことは意外感をもって受け止められた。

 カルザイ大統領が前月議会に提出した閣僚候補名簿は、西側の支援国を満足させつつ、カルザイ氏を支持する国内各派にも配慮したことをうかがわせる内容で、政府の汚職根絶を目指す2期目のカルザイ政権にとって最初の試金石と目されていた。

 カルザイ大統領は、28日にロンドン(London)で開かれるアフガニスタン側への治安権限への委譲について話し合う国際会議までに新内閣を決める方針だった。(c)AFP/Sharif Khoram