【12月29日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は28日、モスクワ(Moscow)を訪問中の岡田克也(Katsuya Okada)外相と会談し、北方領土問題について「独創的アプローチ」で解決方法を模索する用意があると述べた。

 ラブロフ外相は会談後、「独創的アプローチをもって意見交換を行う用意がある」と発言。依然として双方の主張の隔たりは大きいと認めたものの、「問題を解決するという目的は一致している」と語った。

 一方、外務省の赤松武(Takeshi Akamatsu)国際報道官は、「独創的アプローチ」の具体的な内容についてロシア側の説明を待っている状態だと述べ、日本政府がロシアの出方を見極める姿勢であることを示唆した。

 鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相とドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)露大統領は今年9月、北方領土問題について「われわれの世代で解決したい」と表明している。(c)AFP