【12月15日 AFP】ルーマニアの憲法裁判所は14日、6日に行われた大統領選挙決選投票について、野党候補で社会民主党党首のミルチャ・ジョアナ(Mircea Geoana)上院議長による選挙無効の申し立てを却下し、現職のトライアン・バセスク(Traian Basescu)大統領の勝利を認定した。

 ジョアナ氏は、大統領選では不正投票や票の買収、虚偽報告などが行われたと主張していた。

 バセスク大統領は、6日の大統領選決選投票で、ジョアナ氏に7万票の差をつけ、得票率50.33%で勝利していた。

 ジョアナ氏は裁判所の発表後に記者団に対し、「裁判所の判断を受け入れる。バセスク氏には2期目も活躍してもらいたい。ルーマニアの大統領選はここに終了した」と語った。

 一方で、ジョアナ氏は、決選投票での投票方法に関し、議会による調査を求めている。(c)AFP