【12月8日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は7日、モスクワ(Moscow)を訪問しているインドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相と会談した。両国は、原子力分野での協力と武器売買で合意した。

 原子力分野での協力について詳細は明らかになっていないが、インドのニルパマ・ラオ(Nirupama Rao)外務次官は会談に先立ち、インドとロシアは核燃料の輸入協定の拡大を目指す合意作りに取り組むと語っている。

 インドのPTI通信(Press Trust of India)が関係者の話として報じたところによると、同協定は、インドの原子炉への無制約のウラニウム供給や使用済み燃料を再処理する権利を保証するものだという。

 ロシアはすでに、インド南部タミルナド(Tamil Nadu)州に原子力発電所2か所を建設しているほか、前年にメドベージェフ大統領が訪印した際、同原発での原子炉4基の増設でも合意している。

 露国営タス通信(ITAR-TASS)は国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)関係者の話として、同社はインド・西ベンガル(West Bengal)州での4~6基を含め、インド全体で最大20基の原子炉を建設する見込みだとしている。

 一方、ロシアとインドは武器取引に関する2つの協定に調印した。1つは2011~20年の相互武器売買に関するもので、もう1つはロシア製武器のインドへの売却に関するものだという。(c)AFP/Alexander Osipovich