【12月5日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は来週、新たな雇用創出戦略を発表する予定だが、その政策の中に麻薬や売春の合法化が含まれていないことは、どうやらはっきりしているようだ。

 米ペンシルベニア(Pennsylvania)州アレンタウン(Allentown)でタウンミーティングに出席したオバマ大統領は、大学2年の学生から、麻薬と売春を合法化するという異例の提案を受け、「君の意見の大胆さは評価するけれど、それはわたしの雇用創出戦略には入らないだろう」と笑顔で返答した。

 統計学を学んでいるというこの大学生は、オバマ大統領が「景気刺激策として、売春や賭博、麻薬、非暴力の犯罪を合法化することを検討したことがあるか」と質問した。

 オバマ大統領が「君は、君がやるべきことを完ぺきにやっているよ。つまり、物事を新たな発想で考えることだ」と述べると、会場は笑いの渦に包まれた。

 米国の11月の失業率は、前月より0.2ポイント低下したものの依然として10.0%という非常に高い水準にある。オバマ大統領は8日に、ワシントンD.C.(Washington D.C.)で演説し、失業率を下げるための政策を詳しく発表する。(c)AFP