【11月27日 AFP】インドのニューデリー(New Delhi)で、市の職員名簿に掲載されたうちの約2万3000人が実在しない「幽霊職員」で、彼らの給与として年間計4000万ドル(約34億円)近くが支出されていたことが明らかになった。

 市当局が26日発表したところによると、同市の市役所では今年8月、建物内に入る際の本人確認のため、生体認証システムを導入した。ところが、名簿では12万7094人いるはずの職員のうち、生体認証が確認されたのは10万4241人しかいないことが分かったという。

 市長は、「市当局は全力で事実解明に取り組み、(違反者には)厳しい懲戒処分を課す」との声明を発表した。

 名簿に登録されている市職員には、教員や清掃員、庭師など幅広い職種が含まれる。(c)AFP