【11月26日 AFP】米ホワイトハウスで24日に開かれたインドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相を歓迎する公式晩さん会に、招待を受けていない夫妻が何重もの警備をすり抜け、紛れ込んでいたことが明らかになった。米大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)が25日、この件について調査中だと発表した。

 ホワイトハウスの警備を統括するシークレットサービスは24日夜、AFPに対し「事件に関する包括的な調査を行っている」ことを明らかにした。これまでに、1か所のチェックポイントが警備手順を順守しておらず、夫妻の氏名が招待客リストにあるかどうか確認されていなかったことが分かった。

 その後夫妻は、正式に招待されていた客たちと同様に、磁気探知機その他のセキュリティーチェックをすべて通過した。

 この件を最初に報じた米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、紛れ込んだのはバージニア(Virginia)州在住で、地元リアリティー番組のスターでもあるタレク・サラヒ(Tareq Salahi)、ミケル・サラヒ(Michaele Salahi)夫妻。

 夫妻はソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)「フェースブック(Facebook)」に、ジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領やラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)大統領首席補佐官、ニュースキャスターのケイティ・クーリック(Katie Couric)氏らと一緒に撮った写真を掲載し、自分たちの「クーデター」ぶりを吹聴した。(c)AFP