【11月17日 AFP】米中首脳は17日、北京(Beijing)で会談し、気候変動から北朝鮮まで多くの問題について協力関係を築くことで合意、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、中国と積極的で包括的な関係を結ぶと述べた。

 オバマ大統領と中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席は会談後、世界第1位の経済大国米国と第3位の中国との貿易摩擦の解決に協力して取り組むことで合意したと述べた。米中の貿易摩擦問題はオバマ大統領の訪中の主要な目的だった。

 また、オバマ大統領は声明で、温室効果ガス排出国世界1位と2位の米中両国が来月デンマークのコペンハーゲン(Copenhagen)で開催される国連気候変動枠組条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第15回締約国会議(COP15)で「成果を出すことに向けて協力することで合意した」と述べた。

 貿易問題について、胡主席は米中両国が「経済・貿易摩擦を適切に解消するために対等な立場で協議を続ける」と述べた。

 また、中国にとってデリケートな問題となっているチベット問題について、オバマ大統領は、チベットは中国の一部であることを認めた上で、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世側と中国政府の対話の「早期再開」を期待すると述べた。

 会談後、オバマ大統領は故宮(Forbidden City、旧紫禁城)を訪問した。(c)AFP/Stephen Collinson