クリントン米国務長官「アフガニスタン政策の主眼はアルカイダ撲滅」
このニュースをシェア
【11月16日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は15日、米国のアフガニスタン政策は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の撲滅で、同地に民主主義を根付かせることではないと語った。
米ABCテレビとのインタビューで、クリントン長官は「われわれはアフガニスタンに居続けるつもりはない。アフガニスタンに長期的な米国の国益はない。この点を明確にしておきたい」と語った。
また、アフガニスタンにおける米国の目的はアルカイダの撲滅だとの点で、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領も確認していると述べた。オバマ大統領は、アジア歴訪から帰国する翌週にも、アフガニスタンへの米軍増派についての決定を発表すると見られている。
クリントン長官は、2期目を迎えたハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領政権についても、重大犯罪法廷や汚職撲滅委員会を設置し腐敗一掃に務めることを強く求め、数百万ドル規模の民間支援についても、汚職撲滅に進展がみられることを条件とする考えを示した。
さらにクリントン長官は、「現代的な民主主義による機能的な国家をアフガニスタンに築き、多くの素晴らしい手段でアフガニスタンの人びとを助けるなどと吹聴する時代では、もはやない」と述べ、オバマ政権では、世界の紛争地で民主主義の価値観を広めることを目指したジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領の外交政策とは全く異なるアプローチをとると言明。
その上で、オバマ政権における最重要課題は米国の安全保障で、米国や米国民に対する攻撃をいかに防ぐことができるかということだと強調した。(c)AFP/Andrew Gully
米ABCテレビとのインタビューで、クリントン長官は「われわれはアフガニスタンに居続けるつもりはない。アフガニスタンに長期的な米国の国益はない。この点を明確にしておきたい」と語った。
また、アフガニスタンにおける米国の目的はアルカイダの撲滅だとの点で、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領も確認していると述べた。オバマ大統領は、アジア歴訪から帰国する翌週にも、アフガニスタンへの米軍増派についての決定を発表すると見られている。
クリントン長官は、2期目を迎えたハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領政権についても、重大犯罪法廷や汚職撲滅委員会を設置し腐敗一掃に務めることを強く求め、数百万ドル規模の民間支援についても、汚職撲滅に進展がみられることを条件とする考えを示した。
さらにクリントン長官は、「現代的な民主主義による機能的な国家をアフガニスタンに築き、多くの素晴らしい手段でアフガニスタンの人びとを助けるなどと吹聴する時代では、もはやない」と述べ、オバマ政権では、世界の紛争地で民主主義の価値観を広めることを目指したジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領の外交政策とは全く異なるアプローチをとると言明。
その上で、オバマ政権における最重要課題は米国の安全保障で、米国や米国民に対する攻撃をいかに防ぐことができるかということだと強調した。(c)AFP/Andrew Gully