【11月15日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は15日、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10か国の首脳と米国の初の首脳会議の場を活用して、ミャンマー軍事政権のテイン・セイン(Thein Sein)首相に対して自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんを解放するよう要求した。

 オバマ大統領は記者団に「きのう、東京での演説でビルマについて述べたことを再び主張した」と、ミャンマーの旧国名で述べた。スー・チーさんは、過去20年間の大半を自宅軟禁下で過ごしている。

 首脳会議に出席した高官によれば、テイン・セイン首相は、顔をつきあわせた場での予期せぬ要求に対しては返答せず、米政府による対話路線を歓迎すると述べたという。

 会議前には、オバマ大統領とASEAN首脳らが壇上に並んで両隣の首脳と握手を交わすという場面があったが、2人は隣同士ではなかった。会議開始まで立ち会っていた記者らによると、首脳会議は円卓を囲んで行われ、テイン・セイン首相はオバマ大統領からもっとも離れた席に座っていたという。(c)AFP/Sarah Stewart