【11月13日 AFP】パレスチナ中央選挙管理委員会は12日、来年1月に予定される自治政府の議長選挙と評議会選挙について、マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長に延期を勧告した。

 アッバス議長は前月、議長・評議会選を来年1月24日に実施すると発表したが、2007年6月からガザ地区(Gaza Strip)を実効支配しているイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)がこれに反対し、選挙の実施が危ぶまれていた。

 同委員会のハナ・ナセル(Hanna Nasser)委員長は同日開いた記者会見で、ガザで選挙を実施できる見込みがないことが延期の理由であると述べている。

 アッバス議長は数日以内に自治政府の承認を得た上で、選挙延期を受け入れる意向とみられる。同議長は5日に、議長選挙には立候補しない意向を明らかにしていた。選挙の延期により、パレスチナの政治情勢はさらに混迷を深めるとみられる。(c)AFP/Nasser Abu Bakr