【11月10日 AFP】タイのタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相は10日、カンボジア政府の経済顧問として講演を行うため、同国入りした。これにより、すでに多くの外交的問題を抱える両国の緊張が一層高まっている。

 2006年にクーデターで国外追放されたタクシン元首相は、小型プライベートジェット機でプノンペン国際空港(Phnom Penh International Airport)に到着。警護官に付き添われたタクシン首相の車列は、厳重な警備の中、プノンペン市内に入った。

 カンボジア政府は前週、タクシン元首相の入国予定を発表。これにより、両国間の緊張が高まっていた。タイ政府はタクシン元首相が引き渡されなければ国境封鎖の可能性もあるとしていたが、カンボジア政府は取り合わない姿勢を示していた。(c)AFP