【11月2日 AFP】北朝鮮は2日、核問題を終結させたければ2国間協議に応じるよう米国に促した。国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)が、北朝鮮外務省報道官の話として報じた。

 北朝鮮はこれまでも米国との2国間協議を主張しており、対話に応じれば6か国間協議に復帰する可能性もあるとしたうえで、拒否した場合には「独自路線を貫く」と警告した。

「独自路線」の内容については明らかにしていないが、北朝鮮は4月に6か国協議からの脱退を表明した際に、プルトニウム生産工場の再開を宣言し、5月には核実験を実施している。

 北朝鮮側のコメントについて、韓国・東国大学(Dongguk University)の高有煥(Koh Yu-Hwan)教授は、「早期に2国間協議に応じなければ、核抑止力を強化するという、北朝鮮から米国へのメッセージだろう」とAFP記者に語った。

 外務省報道官のコメント発表に先立ち、10月末には北朝鮮外務省の李根(リ・グン、Ri Gun)米州局長が訪米し、6か国協議米首席主席代表のソン・キム(Sung Kim)担当特使と会談していた。(c)AFP/Simon Martin