【11月2日 AFP】7日に予定されていたアフガニスタン大統領選の決選投票で、対立候補のアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相が不参加を表明したことについて、米政府は1日、選挙をめぐる混乱が米軍増派の決定を左右することはないと表明した。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官は、事情は承知しているとした上で、米国は次期政権と協力する用意があると述べ、長期化している大統領選の早期終結をアフガニスタン政府に求めた。

 ホワイトハウス(White House)も同日、アブドラ元外相の不参加は増派問題でのバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の決断に影響しないとの見方を表明。デービッド・アクセルロッド(David Axelrod)大統領上級顧問は、アフガン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル(Stanley McChrystal)司令官が要請している4万人の増派について、オバマ大統領が「数週間以内に決断するとみている」と述べた。

 バレリー・ジャレット(Valerie Jarrett)大統領上級顧問も、「大統領選に関する今後の方針についてはアフガニスタン国民と政府が決めることだ」と述べ、不参加は障害とはならないとの見解を示したが、一方で今後のアフガン対策についてオバマ大統領と慎重に協議していく必要があるとも語った。(c)AFP/Stephanie Griffith