【10月31日 AFP】ジャック・シラク(Jacques Chirac)前仏大統領(76)が、同国大統領経験者として初めて、裁判を受けることになった。当局が30日明らかにした。

 シラク前大統領はパリ(Paris)市長時代、自ら党首を務めていた政党の党員を「架空職員」として雇い、給与を拠出させていたとされる。

 司法当局によると、シラク前大統領は公金流用および信頼の乱用の罪で起訴され、有罪となれば、それぞれの罪状で3~10年の禁固刑が科せられる可能性があるという。

 シラク前大統領側の声明によると、前大統領は落ち着いており、断固として無実を証明する姿勢だという。

 約2年半前に大統領の職を退いたシラク氏は、同国の人気政治家の1位に選ばれている。(c)AFP/Dave Clark