【10月25日 AFP】米ニューヨーク(New York)で24日、米国と北朝鮮の高官が接触した。6か国協議の再開と、その枠内での米朝対話に向けた進展があるのではとの期待が高まっている。

 米国務省のノエル・クレイ(Noel Clay)報道官は、代表団を率いて23日に米国入りした北朝鮮外務省の李根(リ・グン、Ri Gun)米州局長が24日に米国のソン・キム(Sung Kim)6か国協議主席代表と会談したと発表した。

 キム主席代表と李米州局長は、米国防省のデレク・ミッチェル(Derek Mitchell)東アジア太平洋担当首席副次官補らとともに、カリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)で25日に始まる学術会議「東アジア協力ダイアローグ(Northeast Asia Cooperative Dialogue)」に出席する。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は北朝鮮に厳しい対応をとっているが、この学術会議を主催するカリフォルニア大学(University of California)サンディエゴ校の世界紛争協力研究所(Institute on Global Conflict and CooperationIGCC)は22日、北朝鮮に挑発的な行為を止めさせるには北朝鮮を孤立させるのではなく、経済的な結びつきを強める政策を米国は採用すべきだとする研究報告を出している。

 北朝鮮は以前から米国との直接対話と核保有国として認められることを求めてきた。李米州局長が訪米したことで、北朝鮮が6か国協議復帰への準備を進めているのではないかとの見方があらためて強まっている。(c)AFP