【10月24日 AFP】岡田克也(Katsuya Okada)外相は23日、国会開会式での天皇陛下のお言葉について、官僚が準備した文書ではなく「陛下の思いが少しは入ったお言葉」がいただけるようにしたいとの考えを示した。

 岡田外相は閣議後の閣僚懇談会で、「陛下の思いが少しは入ったお言葉がいただけるような工夫を考えてほしい」と提案したという。

 岡田氏は、記者団に対し、国会開会式での天皇陛下のお言葉について、「政治的な意味合いが入ってはいけない」ことは認識しているが、いつも「同じあいさつをいただいている」と指摘した。

 過去数十年間、天皇陛下が国会開会式で話されるお言葉は、内閣府が準備し、政府が承認することが慣例となっていた。その内容はほとんど変わらないもので、今年の1月と9月の国会開会式でも、陛下は「その使命を十分に果たし、国民の信託にこたえることを切に希望します」と話されていた。(c)AFP