米政府高官ら、アフガン政府を強く批判 大統領選集計長期化で
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【10月19日 AFP】アフガニスタン大統領選の集計作業が長期化している問題で、複数の米政府関係者は18日、安定した政権がない状況で米軍を増派するのは無責任だと語り、アフガニスタン政府に対し大統領選をめぐる問題の解決を強く迫った。
米ホワイトハウス(White House)のラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)大統領首席補佐官は米CNNテレビの番組で、「アフガニスタンにわれわれのパートナーとして本当に信頼に足る政府ができるのか徹底的な分析ができていない状況で、駐留米軍の兵員数について決断を下すことは無責任だし、無謀だ」と語った。
アフガニスタンの大統領選をめぐっては、現職のハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領側の獲得票を中心に大規模な不正疑惑が持ちあがっており、8月20日の投票から2か月経った現在も結果は出ていない。
カルザイ大統領は、当初の集計結果では約55%の票を獲得したとされていたが、大規模な不正疑惑に対する批判が高まり、約28%を獲得したとされる対立候補のアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相との決選投票を受け入れるよう求める声が高まっている。
大統領選の行き詰まりは、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が指示した大規模なアフガニスタン政策の見直し作業を複雑にしている。米政府はすでに今年の年末までに、アフガニスタン駐留米軍を6万8000人規模にまで増やす意向だ。
上院外交委員会(Senate Foreign Relations Committee)委員長のジョン・ケリー(John Kerry)上院議員(民主党)も、現地調査に訪れたアフガニスタン・カブール(Kabul)で、「誰が大統領になるかが決まっておらず、わが国のパートナーとなる政府の実態について分かっていない状況で、増派を決めることは米大統領として全く無責任な行為となる」と発言し、カルザイ政権を批判した。ケリー上院議員の発言は18日の米CNNテレビの番組で放送された。(c)AFP/Jo Biddle
米ホワイトハウス(White House)のラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)大統領首席補佐官は米CNNテレビの番組で、「アフガニスタンにわれわれのパートナーとして本当に信頼に足る政府ができるのか徹底的な分析ができていない状況で、駐留米軍の兵員数について決断を下すことは無責任だし、無謀だ」と語った。
アフガニスタンの大統領選をめぐっては、現職のハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領側の獲得票を中心に大規模な不正疑惑が持ちあがっており、8月20日の投票から2か月経った現在も結果は出ていない。
カルザイ大統領は、当初の集計結果では約55%の票を獲得したとされていたが、大規模な不正疑惑に対する批判が高まり、約28%を獲得したとされる対立候補のアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相との決選投票を受け入れるよう求める声が高まっている。
大統領選の行き詰まりは、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が指示した大規模なアフガニスタン政策の見直し作業を複雑にしている。米政府はすでに今年の年末までに、アフガニスタン駐留米軍を6万8000人規模にまで増やす意向だ。
上院外交委員会(Senate Foreign Relations Committee)委員長のジョン・ケリー(John Kerry)上院議員(民主党)も、現地調査に訪れたアフガニスタン・カブール(Kabul)で、「誰が大統領になるかが決まっておらず、わが国のパートナーとなる政府の実態について分かっていない状況で、増派を決めることは米大統領として全く無責任な行為となる」と発言し、カルザイ政権を批判した。ケリー上院議員の発言は18日の米CNNテレビの番組で放送された。(c)AFP/Jo Biddle