【10月16日 AFP】政府は16日、自民前政権下で成立した総額14兆6987億円の2009年度補正予算を見直し、2兆9259億円を執行停止にすると閣議決定した。

　目標としていた額の3兆円をほぼ確保できた鳩山由紀夫（Yukio Hatoyama）首相は、「ある意味で、新しい政治の始まりだと思う」と記者団に語った。

　予算見直しにより捻出した財源は、衆院選のマニフェストで公約とした「子ども手当」「高速道路の無料化」「公立高校授業料の無料化」などに充てる。

　一方、麻生前政権が進めていた漫画やアニメの普及を目的とする「メディア芸術総合センター」の設立や高速道路延長などを停止、独立行政法人などによる不動産開発の支援などの事業を見直した。(c)AFP