【10月14日 AFP】ベルギー国防省は13日、来年から3年間で軍事費を約10%削減する方針を発表した。

 2012年末までに約1億ユーロ(約133億円)の削減を目指すもので、文官を含む人員を3万8000人から3万4000人に減らすほか、基地数十か所を含む約30か所の軍事施設を閉鎖する。陸軍の兵士は約1000人削減して2戦闘旅団に相当する約6000人とし、F-16戦闘機は稼働する機体を60機から54機に減らす。

 軍上層部は削減計画について、特に海外での任務に支障が出るとして反対の意向を表明している。

 新聞報道によると、アフガニスタンに駐留するベルギー軍はすでに防弾チョッキが不足しているという。この他、同軍はコソボ、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、レバノンに展開している。

 現在のベルギーの軍事費は国内総生産(GDP)の約1.1%で、北大西洋条約機構(NATO)軍が目指す2%を大きく下回っている。(c)AFP