【10月14日 AFP】アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は13日、米ABCテレビのインタビューで、8月の大統領選で投票総数の30%に及ぶ大規模な不正行為が行われたとする申し立てが出されていることについて、「完全なでっち上げ」だとして否定した。

 カルザイ大統領は、「選挙違反行為はあった。票のごまかしもあったはずだ。間違いない」としながらも、「しかしあの選挙はおおむね適正、公正に行われ、称賛されるべきものだ。海外メディアが報道するようにさげすまれるものではない」と語った。

 投票数の30%程度が不正なものだと指摘した国連(UN)の報告書についてカルザイ大統領は、「完全なでっち上げで真実ではない」と語り、そうした指摘は「政治的に扇動されたものだ」と強調した。

 アフガニスタンの選挙管理委員会は、大統領選での不正行為の申し立てについて数日以内に結論を出し、次期大統領の発表もしくは上位2候補による決選投票の実施のどちらかを発表する見込みだ。
 
 またカルザイ大統領は、アフガニスタン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル(Stanley McChrystal)司令官による米軍増派要請を支持するとの立場を示したが、具体的な派遣規模については言及を避けた。(c)AFP