【10月13日 AFP】韓国統一省は13日、北朝鮮側のダム放流で韓国人6人が死亡した問題や離散家族問題などを協議する実務会談の開催に、北朝鮮が合意したと発表した。ダム放流事故の防止協議は14日、離散家族に関する協議は16日に行われる見込み。

 北朝鮮は前日、短距離ミサイルを試射しているが、協議の受け入れは韓国との関係改善に向けた動きとみられる。

 北朝鮮は前月6日、予告なしに韓国との境界を流れる臨津江(Imjin River)に通ずるダムの放流を行い、下流でキャンプや釣りをしていた韓国人が急速に増水した川に流され、6人が死亡した。

 このため、韓国側は、朝鮮戦争時に南北に離ればなれになった離散家族に関する赤十字会談の実施とともに、事故の再発を防ぐ協議を北朝鮮に提案していた。 

 南北離散家族に関しては、前月末に約2年ぶりとなる再会事業が行われ、北朝鮮と韓国に別れて暮らす親族らが涙の対面を果たした。(c)AFP