【10月10日 AFP】(一部更新、写真追加)中国訪問中の鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相は10日午前、北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)で中国の温家宝(Wen Jiabao)首相、韓国の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領と日中韓首脳会談を行った。会談後、6か国協議の早期再開などを盛り込んだ「日中韓協力10周年を記念する共同声明」を発表した。

 共同声明には朝鮮半島の非核化を達成するため、今後も対話と協議を継続し、平和的手段による取り組みを続けることや、北東アジアの平和と安定を保障し、平和で調和的、開放的で繁栄したアジアを構築するため、6か国協議の早期再開に向けて関係各国と協調して取り組むなどの内容が盛り込まれた。

 3か国首脳会談が他の国際会議から独立して行われるのは、前年12月に福岡県で開催されて以来、今回で2回目。3首脳は会談を前に、カメラの前で握手を交わした。

 国営テレビで中継された会談の冒頭で、温首相は、政治的な相互信頼の強化、共通利益のための協力体制の促進、アジアの安定と発展の推進のために、今回の会談は重要だと述べた。

 会談では、温首相が4~6日に行った訪朝が議題に上ったとみられている。北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記は温首相との会談で、米国との2国間協議の結果次第では、4月から中断している6か国協議への復帰の意志があることを示した。(c)AFP