【10月9日 AFP】フランスのフレデリック・ミッテラン(Frederic Mitterrand)文化・通信相(62)が過去に出版した自伝的小説に「アジアで少年を買った」との記述があることから辞任を求められていた問題で、同相は8日、同国民放テレビTF1のインタビューで「児童買春はしていない」と述べて、辞任はしない考えであることを明らかにした。

 問題となっているのは、2005年に出版されたミッテラン氏の著書『The Bad Life(不道徳な人生)』という小説。出版社によると「自身の経験をもとにかかれたもの」とされており、主人公がタイやインドネシアの売春宿を訪れる描写がある。同書はその赤裸々で衝撃的な内容と文学性が高く評価されていた。

 6月に文化・通信相として入閣したミッテラン氏は、最近になってこの小説『The Bad Life』が買春ツアーを擁護するものだとして極右政党と左派政党の双方から非難を受け、辞任を要求されていた。

 ミッテラン氏は、アジアで買春行為をしたことは認めているが、小児性愛者であるとの噂は否定している。

 ミッテラン氏はTF1のインタビューで、「買春ツアーは断じて許されないものだと思っているし、小児性愛も批判している。未成年と経験したことは一度もない。わたしをその種の人間だと非難する人たちは恥を知るべきだ」と語っている。(c)AFP/Rory Mulholland