【10月8日 AFP】イタリアの憲法裁判所は7日、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相らを在職中は刑事訴追の対象外とする免責法について、憲法の規定する「法の下の平等」の原則に反するとの判断を下した。これにより、首相に対する贈賄などの疑惑に関する裁判手続きが再開される可能性が出てきた。

 免責法は2008年、ベルルスコーニ氏が首相に返り咲いた直後に成立したもので、首相、大統領、上下両院議長に在職中の刑事免責特権を与える内容。

 ベルルスコーニ首相はローマ(Rome)の首相官邸前で記者団に対し、15人で構成する憲法裁について「11人が左派」、伊メディアも「72%が左派」だと非難。自分は70%の国民の支持を受けているとし、「免責法があろうとなかろうと、5年間の任務を全うしなければならない」と述べた。(c)AFP