【10月7日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は6日、ホワイトハウス(White House)で民主、共和両党幹部や議会の主要委員会委員長と会談し、政権の政策見直しについて協議を行った。オバマ大統領は、アフガニスタンへの米軍増派を実施するかどうかについては切迫感をもって決断すると語った。一方で、新たなアフガニスタン戦略については、すべての人が満足できるようなものではないと指摘した。

 オバマ大統領は、軍部が要請したと報じられているアフガニスタンへの4万人増派を実施するかどうかを決めるにあたり、厳しく精査していく姿勢を示している。

 オバマ政権高官は、「大統領は、米国の安全保障そして米軍にとっての増派問題の重要性にかんがみ、切迫感をもちつつも厳格かつ慎重な姿勢で取り組むと言明した」と語った。

 さらに、「大統領は、自らの決断がここにいるすべての人々、引いては国民全体を満足させるものではないと明言した。その一方で、すべての国民がこの国にとって最善なことを望んでいるとの理解のもと、協調的な姿勢で取り組んでいくと強調した」と明らかにした。

 共和党のジョン・マケイン(John McCain)上院議員は会談後、記者団に対し、オバマ大統領にとって最も良い選択は、アフガニスタン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル(Stanley McChrystal)司令官の増派要請を承認することだと語った。

これに対し、民主党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は、オバマ大統領が会談の場を設けたことについて称賛し、多くの議員が増派に反対している民主党は、大統領の最終的な決断を見守ると語った。(c)AFP