【9月26日 AFP】米ニューヨーク(New York)での国連総会、ピッツバーグ(Pittsburgh)での20か国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)で外交デビューを果たした鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相。気候変動についての野心的な目標を示し、日米関係の強化を確認し、各国首脳からはおおむね高評価を得たようだ。

 一方、鳩山首相率いる新政権の蜜月は長く続かないと見るアナリストもいる。選挙公約を守って政権運営をしなければならないからだ。

 16日に就任した鳩山首相は、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領、中国の胡錦涛(Hu Jintao)国家主席など各国首脳と会談した。

 一橋大学の加藤哲郎(Tetsuro Kato)教授(政治学)は、温室効果ガス25%削減が大きなインパクトを与え、鳩山首相は理想的な外交デビューを果たしたする一方、国際的な公約は首相の双肩に重くのしかかるだろうと指摘する。

 早稲田大学の山本武彦(Takehiko Yamamoto)教授(国際政治学)は、鳩山首相は自身の哲学を示すことに成功し、次は現実に向き合うときだと指摘。日米同盟については、次の鍵となるステージは、オバマ大統領の訪日を含めさまざまな外交イベントがある11月だと述べた。(c)AFP/Shingo Ito