北朝鮮改正憲法で金総書記の権限を拡大
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【9月26日 AFP】北朝鮮が4月に採択した改正憲法で、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の権限が拡大されたことが明らかになった。韓国統一省が25日明らかにした。
統一省は北朝鮮の改正憲法の全文を入手し、現在分析を進めているという。米国系のラジオ自由アジア(Radio Free Asia)は24日、改正憲法で金総書記の権限が拡大された模様だと伝えていた。
初めて「共産主義」という文言が削除され、代わりに金総書記が打ちだした「先軍思想」が、故金日成(キムイルソン、Kim Il-Sung)主席が主導した「主体(チュチェ)思想」とともに明記された。「先軍思想」は軍がすべてに優先するとした思想で、「主体思想」は北朝鮮の自立性を主張する思想。ラジオ自由アジアは、憲法の数か所でこの2つの言葉が同時に使われていることから、北朝鮮はこれら2つの思想を同列に扱っていると分析した。
さらに、国防委員会(National Defence Commission、NDC)委員長が国家の事業全般を指導し、重要政策を立案するとの内容が明記されたという。
北朝鮮は金総書記も出席した4月の最高人民会議で改正憲法を採択。金総書記が主要な公の行事に参加したのは2008年8月に脳卒中で倒れたと報道されて以来初めてだった。北朝鮮の憲法が改正されたのはほぼ11年ぶり。(c)AFP
統一省は北朝鮮の改正憲法の全文を入手し、現在分析を進めているという。米国系のラジオ自由アジア(Radio Free Asia)は24日、改正憲法で金総書記の権限が拡大された模様だと伝えていた。
初めて「共産主義」という文言が削除され、代わりに金総書記が打ちだした「先軍思想」が、故金日成(キムイルソン、Kim Il-Sung)主席が主導した「主体(チュチェ)思想」とともに明記された。「先軍思想」は軍がすべてに優先するとした思想で、「主体思想」は北朝鮮の自立性を主張する思想。ラジオ自由アジアは、憲法の数か所でこの2つの言葉が同時に使われていることから、北朝鮮はこれら2つの思想を同列に扱っていると分析した。
さらに、国防委員会(National Defence Commission、NDC)委員長が国家の事業全般を指導し、重要政策を立案するとの内容が明記されたという。
北朝鮮は金総書記も出席した4月の最高人民会議で改正憲法を採択。金総書記が主要な公の行事に参加したのは2008年8月に脳卒中で倒れたと報道されて以来初めてだった。北朝鮮の憲法が改正されたのはほぼ11年ぶり。(c)AFP