【9月25日 AFP】国際原子力機関(IAEA)は25日、イランから、同国内に2か所目のウラン濃縮試験施設を建設中であるとの通知を受けたことを発表した。21日に書簡で通知を受けたという。

 IAEAの声明によると、イランは書簡で、「適切な時期に追加の補足情報を提供する」と述べた。

 IAEAはイランに対し、詳細な情報提供と施設への立ち入り許可を可能な限り早く実施するよう要請したという。施設に必要な安全確認措置が講じられているか評価するためだ。

 イランの書簡によると、5パーセントのレベルまで濃縮が可能だという。この濃縮レベルは低く、原子爆弾用の核分裂性物質を作るには十分ではない。低濃縮ウランは、核燃料の製造に使用される。

 IAEAは声明で、「新施設にはまだ核物質を搬入していないとイランから聞いている」と述べた。

 これまでイラン国内で稼働しているウラン濃縮施設は、ナタンツ(Natanz)の1か所のみだった。(c)AFP