【9月25日 AFP】米ピッツバーグ(Pittsburgh)の主要20か国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)会場付近で24日、同会議に反対してデモ行進を行おうとした群衆に対し、警察当局が催涙ガスを使用した。

 無許可での集会が禁じられている公園に集まった約1000人の群衆がサミット会場までの3キロの道のりを行進し始めたのを受け、機動隊が介入。群衆の一部はゴーグルをつけ反資本主義の横断幕を持ち、黒装束に身を包んでいた。

 群衆が行進し出すと、警察当局はこの抗議デモが「違法な集会」であることを警告する事前に録音された音声を英語とスペイン語で流した。しばらくして路肩でつばぜり合いが始まると、機動隊はデモ隊の行く手を封鎖し催涙弾を発射した。

 強硬派のデモ隊は怒りを表すため、サミット会場のデービッド・ローレンス・コンベンション・センター (David Lawrence Convention Center)まで行進すると表明していた。

 衝突を警戒して近くの学校や一部の企業は閉鎖された。市当局は、連邦警察や全米の都市から警官約4000人を集め、厳重な警戒態勢を敷いていた。(c)AFP/Karin Zeitvogel