【9月22日 AFP】フランス北部パ・ド・カレー(Pas-de-Calais)県カレー(Calais)の警察長官は22日、ドーバー海峡に面した港にある「ジャングル」の別称で知られる移民キャンプに同日早朝、機動隊を投入し、278人を拘束したと発表した。

 記者会見したピエール・ド・ボスケ・デ・フロリアン(Pierre de Bousquet de Florian)長官によると、拘束はフランス経由で英国への移住を試みようとする外国人が集まる同キャンプを閉鎖する作戦の一環で、約2時間で終わった。拘束した者たちのうち、回答年齢が未成年だった者は近くの施設に収容された。すでに警察は移民たちが作った小屋やテントの解体撤去に着手している。

 この10年間、アフガニスタンやイラクといった戦闘地域から逃れてきた主に男性を中心とする移民たち数万人が、フェリーや列車でドーバー海峡を渡って英国に入国しようとカレーに押し寄せている。

 仏政府は前週、この「ジャングル」・キャンプが人身売買を行うギャングの温床となっており、またひどい不衛生状態から地元住民が近づかない地帯になっているとして、同キャンプの閉鎖計画を発表していた。(c)AFP