【9月22日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は21日、保守派によるオバマ批判の根底には人種差別があるとしたジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領(84)の発言について、「わたしは大統領選前から黒人だった」と冗談めかして語った。

 同日放映の米CBSテレビの人気バラエティ番組「レイト・ショー・ウィズ・デービッド・レターマン(Late Show with David Letterman)」での録画で語ったもので、カーター氏の発言による波紋の沈静化を自ら図ったかたちだ。

 番組の中で、オバマ氏は、自分が米国史上初のアフリカ系大統領に選出された事実は、米国の幅広い人種関係をより正確に示す指標だと指摘し、「実際のところ、わたしは大統領選以前も黒人だった。この点を認識しておくことが重要だと思う」と述べた。

 また、「政治に関わる者の宿命の1つは、人びとに怒鳴られることだ」と冗談混じりに語るとともに、「大統領が大変革を成し遂げようとする際、それが特に経済が不安定な時期であれば、国民のなかに憤慨を感じる層が必ず現れるものだ」とも指摘した。

 一方、話題がアフガニスタン問題に転じると、オバマ大統領の口調も真剣味を増した。

 オバマ氏は、米国人はアフガニスタンでの戦闘にうんざりしていると述べる一方で、アフガニスタンやイラクにおける米軍の行動は英雄的だったと話した。また、最大の目標は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の打倒であると述べ、「われわれは成功に向けて一貫した戦略を遂行していることを指摘しておきたい」と付け加えた。

 一方、話題が2人の娘、マリア(Malia Obama)さんとサーシャ(Sasha Obama)さんのホワイトハウス(White House)での生活におよぶと、オバマ大統領は「夏休みの間、ずっと怠けどおしだった」と嘆いてみせた。(c)AFP