【9月19日 AFP】中東を訪問していた米国のジョージ・ミッチェル(George Mitchell)中東和平担当特使は18日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相、パレスチナ自治区のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長と相次いで会談したが、焦点になっていたイスラエルの入植凍結で合意に達することはできなかった。

 ミッチェル特使は入植問題で双方の妥協を取り付け、来週の国連総会に合わせた米・イスラエル・パレスチナの3首脳会談の開催につなげたい意向だったが、成果をあげられないまま帰国の途についた。

 あるイスラエル政府当局者は、パレスチナとの意見の隔たりは依然として存在すると語った。パレスチナ側の交渉担当者は、入植が停止しない限り交渉の再開はないとしている。

 ネタニヤフ首相は3首脳会談の開催に前向きだが、入植問題で合意がないかぎり会談の開催は困難だとみられている。(c)AFP/Gavin Rabinowitz