【9月18日 AFP】中国・北京(Beijing)の天安門広場(Tiananmen Square)近くで17日夜、ナイフを持った男が次々に通行人を刺し、2人が死亡、14人が負傷した。国営新華社(Xinhua)通信などが報じた。現場は、天安門広場に近い前門(Qianmen)大街で、人びとで賑わう繁華街。

 地元警察は、殺傷事件との関連で北東部・吉林(Jilin)省出身の張健飛(Zhang Jianfei)容疑者(46)を逮捕したと発表した。新華社によると張容疑者は、事件当時、泥酔状態で、過去にも酔っ払って騒ぎを起こしたことがあるという。 

 また、英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)は、目撃者の話として、事件現場で3人の男が暴れ回り、刃渡りの長い刃物で通行人に切りつけていたと報じた。付近に居合わせた人びとは、身を守るため、レンガや木片を3人に投げつけていたという。

 しかし、警察当局は、この殺傷事件には言及していない。

 事件は、市内を銃を持った武装警察官が巡回するなど、10月1日の建国60年記念式典に向けて厳戒態勢が敷かれるなかで起こった。(c)AFP