【9月21日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、20日に放映された米CNNテレビとのインタビューのなかで、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(67)は「かなり健康」で、引き続き同国の実権を掌握しているとの認識を語った。

 コメントは、北朝鮮に拘束されていた米国人記者の釈放を求めて8月に訪朝し、金総書記と面会したビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領からの報告をふまえたもの。

 金総書記は前年8月ごろ、脳卒中による健康悪化説が浮上し、国際社会では北朝鮮の混乱への懸念や、後継者問題が取りざたされてきた。オバマ大統領は北朝鮮との交流が少ないなか、金総書記の状態が分かったのは重要だと述べた。

 また、オバマ大統領は、北朝鮮は強硬姿勢による効果を問い直しているようだと述べ、北朝鮮の対外戦略に好ましい変化が期待できると指摘した。

 北朝鮮の核問題を協議する6か国協議については、「参加国は対北朝鮮で団結姿勢を見せ、(北朝鮮の友好国である)中国やロシアも協力して厳しい制裁を科した。その成果が今、現れている」と述べて評価した。(c)AFP/Jo Biddle