米、東欧ミサイル防衛計画を見直し 同盟国に波紋 共和党は反発
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【9月18日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は17日、米政府はポーランドとチェコでのミサイル防衛(MD)施設建設計画を見直すと発表した。
オバマ大統領はホワイトハウス(White House)で声明を読み上げ、強力で脅威に迅速に対応できる新しいミサイル防衛を導入すると述べた。今回の決定は、イランの長距離弾道ミサイルの開発が進んでおらず、当面の脅威は短距離・中距離ミサイルだとの情勢判断の変化に基づくもの。
共和党がオバマ大統領は防衛問題で弱腰で、イランに対して誤ったシグナルを送っていると批判していることを受け、オバマ大統領は新たなミサイル防衛システムで防衛力は強化されると強調した。
ロバート・ゲーツ(Robert Gates)国防長官によると、米国は段階的に新しい防衛システムを整備する。まず機動性の高い海上発射型のSM-3迎撃ミサイルを配備し、その後、陸上発射型のシステムを開発するという。ゲーツ長官は、2015年ごろの第2段階で陸上発射型のSM-3が配備されると述べ、この点について米国はポーランド、チェコの両国と協議を開始したことを明らかにした。
ホワイトハウスは、イランの核開発やアフガニスタン問題でロシアの協力を得るため何らかの取引があったのではないかとする見方は否定した。ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は、米ロのミサイル削減に資するとして今回の決定を歓迎した。
■同盟国に波紋、共和党は反発
しかし、この決定は、旧ソ連圏の同盟国を米国から遠ざけ、オバマ大統領がロシアに譲歩していると批判する共和党の攻勢を強めるおそれがある。
ミサイルの東欧配備を決めた当時チェコの首相だったミレク・トポラーネク(Mirek Topolanek)氏は今回の決定はチェコの自由と独立にとって良いニュースではないと語り、ポーランドのレフ・ワレサ(Lech Walesa )元大統領は緊密な対米関係を見直すべき時期かもしれないと述べた。
米共和党も、この問題でオバマ大統領は国防問題で弱腰だと印象付けようとしている。前年の大統領選挙でオバマ大統領に敗れたジョン・マケイン(John McCain)米上院議員は、「この決定は誤った方向に導かれたものだ」として批判した。(c)AFP/ Stephen Collinson
オバマ大統領はホワイトハウス(White House)で声明を読み上げ、強力で脅威に迅速に対応できる新しいミサイル防衛を導入すると述べた。今回の決定は、イランの長距離弾道ミサイルの開発が進んでおらず、当面の脅威は短距離・中距離ミサイルだとの情勢判断の変化に基づくもの。
共和党がオバマ大統領は防衛問題で弱腰で、イランに対して誤ったシグナルを送っていると批判していることを受け、オバマ大統領は新たなミサイル防衛システムで防衛力は強化されると強調した。
ロバート・ゲーツ(Robert Gates)国防長官によると、米国は段階的に新しい防衛システムを整備する。まず機動性の高い海上発射型のSM-3迎撃ミサイルを配備し、その後、陸上発射型のシステムを開発するという。ゲーツ長官は、2015年ごろの第2段階で陸上発射型のSM-3が配備されると述べ、この点について米国はポーランド、チェコの両国と協議を開始したことを明らかにした。
ホワイトハウスは、イランの核開発やアフガニスタン問題でロシアの協力を得るため何らかの取引があったのではないかとする見方は否定した。ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は、米ロのミサイル削減に資するとして今回の決定を歓迎した。
■同盟国に波紋、共和党は反発
しかし、この決定は、旧ソ連圏の同盟国を米国から遠ざけ、オバマ大統領がロシアに譲歩していると批判する共和党の攻勢を強めるおそれがある。
ミサイルの東欧配備を決めた当時チェコの首相だったミレク・トポラーネク(Mirek Topolanek)氏は今回の決定はチェコの自由と独立にとって良いニュースではないと語り、ポーランドのレフ・ワレサ(Lech Walesa )元大統領は緊密な対米関係を見直すべき時期かもしれないと述べた。
米共和党も、この問題でオバマ大統領は国防問題で弱腰だと印象付けようとしている。前年の大統領選挙でオバマ大統領に敗れたジョン・マケイン(John McCain)米上院議員は、「この決定は誤った方向に導かれたものだ」として批判した。(c)AFP/ Stephen Collinson