【9月10日 AFP】イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相(72)は9日、同氏の率いる与党「自由国民(People of Freedom)」の青年グループとの政治会合で、「美しい女性」に対する愛を語った。

 ベルルスコーニ氏は会合で、首相支持率が68.4%を維持していることを指摘。「シルビオ・ベルルスコーニは、(経済)危機下にありながら、彼に対する猛烈な攻撃にも関わらず、記録的な高支持率を獲得した」と、3人称で自らのことを語った。

 ベルルスコーニ首相は拍手喝さいに応えて、「イタリア国民は、わたしの中に彼ら自身を見いだしているのだろう。わたしは彼らと同じだ。わたしはかつて貧しかった。わたしは彼らが興味を持っていることに興味がある。わたしはサッカーが好きで、笑顔を浮かべ、人々のことを愛しており、そしてなによりも美しい女性を愛している」と述べた。

 また、10日付けの地元2紙に、パーティーに売春婦を連れてきたとされるビジネスマンの、汚職容疑で受けた取り調べ内容の抜粋が掲載されたことについて、ベルルスコーニ氏は、自らを「猛烈な攻撃」の被害者だと語った。

 コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)紙とスタンパ(La Stampa)紙は、このビジネスマンが、2008年9月から2009年1月までの間にローマ(Rome)やサルデーニャ(Sardinia)のベルルスコーニ首相宅で開かれた計18回のパーティーに、性的な接待のために計約30人の女性を連れていったことを供述したと伝えていた。(c)AFP