【9月9日 AFP】前月死去したコラソン・アキノ(Corazon Aquino)元大統領の長男ベニグノ・アキノ(Benigno Aquino)上院議員(49)は9日、来年行われる大統領選に出馬する意向を表明した。故フェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)元大統領の20年にわたる独裁政権を転覆させた母親の偉業の継承を目指す。

 ベニグノ氏は、母コラソン氏の第11代大統領就任式が行われたことでも知られる老舗会員制施設クラブ・フィリピーノ(Club Filipino)で、歓声を上げる支持者らに向かい出馬を表明した。

 議会議員を11年務めるベニグノ氏だが、大統領選への立候補を真剣に考え始めたのは、元大統領の死後、アキノ家に対する支持の大きさを目の当たりにしてからだという。

 貧困が広がるフィリピンで、ベニグノ氏は「富裕層や既得権益をもつ人たちだけでなく、あらゆる人に民主主義が機能するようにしたい」と意気込みを語った。(c)AFP/Jason Gutierrez