【9月8日 AFP】イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領は7日、テヘラン(Tehran)での記者会見で、イランがもつ「奪い得ない」核開発の権利について交渉を行う可能性を否定した。

 アフマディネジャド大統領は、「われわれの立場からすると、核問題は終わった話だ。今後、イランの疑う余地のない核の権利についての交渉を行うことはない」「われわれは、原子力の平和利用と核兵器拡散の防止の分野で協力を表明している」と語った。

 また、同大統領は、イラン政府が国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)との協力関係を今後も継続していくつもりだと述べた。
 
 イランは、核拡散防止条約(Non-Proliferation TreatyNPT)加盟国として、核燃料製造のためのウラン濃縮活動を行う権利があると主張。核兵器開発については強く否定している。

 IAEAのモハメド・エルバラダイ(Mohamed ElBaradei)事務局長は、7日からオーストリア・ウィーン(Vienna)の本部で始まった定例理事会冒頭で、イランとの交渉について「行き詰っている」とし、「イランは、核兵器開発疑惑を払拭するためにIAEAが指摘した未解決の問題について、IAEAに協力してこなかった」と語った。(c)AFP/Jay Deshmukh